PANDORA

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PANDORA について

ギリシャ神話における**パンドラ（Pandora, パンドーラとも表記）**は、「人類最初の女性」とされる存在で、ゼウスが人間に罰を与えるために創り出したとされています。
神々の火を盗み、人間に与えたタイタン神族のプロメテウスは、ゼウス（全知全能の神）を怒らせます。
その報復として、ゼウスは人間に災いをもたらす存在として「パンドラ」を創造します。

「パンドラ（Πανδώρα）」はギリシャ語で「すべての贈り物を与えられた者」という意味。
多くの神々からそれぞれの「贈り物（ギフト）」を授かったことから名づけられました。

神々からの贈り物

• アフロディーテ（愛の女神）：美しさ
• ヘルメス（商業と知恵の神）：巧言（誘惑する言葉）
• アテナ（知恵と工芸の女神）：織物や工芸の技術
• ヘラ（結婚の女神）：好奇心
• 他にも、音楽、優雅さ、嫉妬など、様々な「性質」を持たされました。

ゼウスは、パンドラに**一つの壺（ピトス）**を持たせて地上に送り出します。
その壺の中には、「あらゆる災厄（病、死、怒り、悲しみ、絶望など）」が封じられていました。
ゼウスは「決して開けてはならない」と命じますが、好奇心に駆られたパンドラは壺を開けてしまう。
中から災いが飛び出し、人間界に広がってしまいます。
最後に壺の底に残ったのは**「希望（エルピス）」**でした。
解釈は様々で、「希望は人間を支えるもの」と見る説と、「希望もまた虚しい幻想」と見る説があります。